地方のタクシー運転手が東京都内のタクシー会社に転職して苦労した点
2023/06/26
地方でタクシー運転手の経験がある人が、東京都内のタクシー会社に転職をして、苦労をした経験談です。
東京都内のタクシーは大変だけど稼げる
私は、地方でタクシー運転手の仕事を10年以上していました。今も地方でタクシー運転手の仕事をしていますが、一時期、家庭の事情で東京に住む必要がありました。その際に、仕事も探さないといけませんでした。これまで、タクシー運転手の経験があり、二種免許も所持していましたので、すぐに仕事ができるという理由で東京でもタクシー運転手の仕事をすることにしました。
道がわからないという不安は、カーナビがあるので問題がなかった
まず、東京でタクシー運転手の仕事をするにあたり、最大の不安は東京都内の道を知らないけど大丈夫か?ということです。これは、実際に仕事を初めてみるとあまり気になりませんでした。
それは、今は全車にカーナビが付いていますし、東京の道は複雑ですので、長年タクシー運転手の仕事をしている人もカーナビに頼っているのが実情です。ですから、道がわからないからという理由でお客さまからのクレームもあまりありませんし、長年経験のあるタクシー運転手と大きな差があるということもありません。もちろん、主要幹線道路やメジャーな施設などは覚えておく必要はあります。
一番大変なのは、地方と比べて交通量が多く、道が複雑なこと
一方、大変だったのは交通量の多さと道の複雑さです。道順はカーナビで分かっていたとしても、広い複数車線の道も多く、側道と本道がある立体交差、右折禁止の場所の多さ、広いにもかかわらず片側通行だけの道、時間帯によって一歩通行の方向が変わってしまう道などなど、地方ではあまり見られないような変わった道路がたくさんあります。
こればかりはカーナビで全て教えてくれるというわけにはいきませんでしたので、自分で覚えて何とかするしかありませんでした。東京都内でタクシー運転手として3年間ほど仕事をしましたが、いまだに知らない道もあります。
普通の高速道路とはまったく違う首都高速
もう一つ道路で困ったのが首都高速です。これも普通の高速道路とはまったく違い、右側からの乗り降りやあまりにも多いジャンクション、絶対的な交通量の多さなど、何度同じ道を走っても慣れずに緊張感を強いられる道路状況です。
地方では、タクシーの仕事で高速道路に乗ること自体ほとんどありませんし、高速道路を使う場合にも複雑さはありません。むしろ一般道に比べると道を間違える心配もなければ、事故の心配もありません。首都高速の場合には、初めての出口だと走行していた車線と逆側に出口があったり、走行している他の車も慌てて車線変更などをするので事故の心配もつきまといます。
競争相手となるタクシーは多いが、お客さまは見つかるので売上はあがる
地方でのタクシー運転手は、流しでお客さまを見つけるということはほとんどありません。駅や観光施設などでお客さまを待つか、電話での依頼に対して迎えに行くというのがほとんどです。ですので、他社と競争をするという場面自体がほとんどありません。
一方で東京では、さまざまなところでお客さまを乗車させることになります。そもそも都内のタクシーは非常に多いです。そのため、お店や病院、駅などのタクシー乗り場でもタクシーの行列となっています。だから、そういった待ちのスタイルでは空車時間が長くなってしまいますので、休憩タイミングなど以外では流しでお客さまを見つけることが多くなります。
流しでお客さまを見つけようと常にに道路の左寄りを走って目を光らせますが、路上駐車も多く、危ない運転をするタクシーも多く、普通の道路を走行中にお客さんをつかまえるのにはかなりコツがいります。
とはいえ、お客さまの数も地方と比べると段違いに多いです。その分、売上はあがりやすいので、給料は地方にいるときと比べると随分たくさんもらうことができました。
今は、また地方に戻ってタクシー運転手をしています。他のタクシー運転手と競争しながら稼ぐスタイルの東京のタクシー運転手と、給料は安いがのんびりしている地方のタクシー運転手なら私は地方のタクシー運転手の方があっていると思っています。
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東京のタクシー運転手が北海道のタクシー会社に転職して感じた違い
タクシー運転手は東京が一番稼げるのか?東京ならではの問題とは
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