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タクシー運転手への転職体験談

タクシー運転手は東京が一番稼げるのか?東京ならではの問題とは

2023/06/26

タクシー運転手は東京が一番稼げるのか?東京ならではの問題とは

異業種からタクシー運転手への転職にあたって東京が稼げると聞き、東京のタクシー会社に転職したものの、東京でタクシーを仕事するうえでの問題を感じ、今は埼玉でタクシー運転手をしてるという人からのコラムです。

タクシー運転手をするなら東京が稼げると言うが、東京ならではの問題もある

私は、もともと千葉県の出身ですが、さまざまな職種、業種の仕事を経験してきました。転職を繰り返すうちに、埼玉県へと引っ越してきました。埼玉県に住んでいるときに東京のタクシー会社にタクシー運転手として転職をして、その後に埼玉県のタクシー会社にタクシー運転手として転職をしました。

一度、東京のタクシー会社で働いた結果、タクシー運転手の仕事は向いてると思ったものの、東京で仕事を続けることが難しいと感じ、埼玉のタクシー会社に転職しました。その理由をみなさんにお伝えしたいと思います。

タクシー運転手として転職をするなら東京が稼げると聞いて東京で転職

さまざまな仕事を経験してきましたが、30代後半のときにタクシー運転手になろうと思いました。多くの仕事を経験したものの、これといった技術が身に付いたわけでもなく、年齢とともに選択肢が狭まり、タクシー運転手という仕事を選ぼうと思いました。

タクシー運転手になると思ったものの、では、どこの地域のタクシー運転手に成れば良いのかということは未経験者にはまったくわかりません。私自身、色々なサイトを観たり、タクシーの紹介会社等に連絡して調べた所、殆どの所が東京をお勧めします。タクシー運転手の都道府県別の年収は公開されていますので、そういったものを見ても東京が稼げているので東京のタクシー会社に転職することにしました。

参考記事:タクシー運転手の実際の年収とは。都道府県別ランキング

東京ではタクシー運転手になるのも大変。東京、神奈川、大阪には地理試験がある

東京のタクシー会社に転職したものの、これが想像以上に大変でした。私は二種免許も持っていなかったので、実務に入るまで1ヶ月半程度かかりました。大きなグループの会社に入社したという事もあり、免許を取得する前や後にも社内研修等がたくさんあり、すぐに車に乗れるという事ではありませんでした。

そして東京でタクシーをするには難関な試験の地理試験にもパスしないといけません。
これは東京、神奈川、大阪だけの試験で、その他の地域ではこういった難関な試験をする必要はありません。

地理試験とは東京、 大阪、 神奈川県の指定地域でタクシードライバーになるために必要となる地理に関する知識を試す試験です。

東京の乗務員には、運がないと生き残れないというシビアな問題がある

地理試験は、合格率は40~50%と言われ、それなりに勉強しないと合格できません。ちなみに何度でも受験できるので、多くの方が最終的には合格します。

ではどうしてこんなに苦労してまで東京のタクシー運転手になったのに埼玉のタクシー会社に転職したのかといいますと、東京では運が無いと生き残れないと感じたからです。

運というのは、警察による交通違反の取り締まりとタクシーセンターによる取り締まりです。

同期入社の社員は、半年でゴールド免許から免停になってしまった

違反の取り締まりですので、交通法規やタクシー運転手としてのルールを守れば問題ないので、運で片づけるのは誤解を招くかもしれませんが、タクシー運転手(特に地方から出てきて東京の地理をわかっていないタクシー運転手)にとっては、違反をしてしまう場面が多くあります。

東京の地理がわかっていない故に、違反をしてしまうケースが多い

まず、東京は警察、白バイの数がとても多いです。そして厄介な事に道がとても複雑になっています。地理試験にパスするために道を覚えないといけませんが、実際に仕事をするうえでは、地理試験にパスする程度のレベル以上の知識が必要となってきます。

きちんと交通法規を守らないのが悪いと言われれば、それまでですが、タクシーの仕事の何が難しいのかといいますと、乗る場所も降りる場所も毎回異なります。同じ場所に行く場合にも、お客様によって降りる場所が異なることも多いです。そのため、路線バスのように毎回同じ道を通るという事がなく、覚える事がとても困難なのです。

東京のタクシーでよくある違反は、直進しようと思って走っていたらその道は右折専用レーンになっていて、慌てて進路変更をしたときには、オレンジの実線になっていたおとか、矢印信号の出かたが変わっていて勘違いしてしまう、15キロ以上のスピード違反などです。

スピード違反はともかく、他の違反は知っていれば防げる違反です。生まれも育ちも東京だというのであれば、まだ通用するのかもしれませんが、他県から来た右も左も分からない人からしたら只の地獄です。特に、地方では見ないような複雑な交差点などがあり、どうしたらよいか戸惑うケースが何度も経験しました。

そして、何よりも他の仕事であれば、失敗しながら覚えたり、努力するということができますが、タクシー運転手には免許が無いと頑張れない仕事です。どんなに頑張る気持ちがあろうが、免許が無くなってしまえば意味が無いのです。

罰金だけ等といったお金だけで片付くならまだ良いのですが、それだけではなく生命線でもある免許に傷がついてしまうという事が最大のデメリットなのです。地方では違反車両を次から次に目に入りますが、それと同じ感覚で東京にいくと真っ先に餌食になります。

また、お客さまから急に右、左と言われることもあります。反射的に急ハンドルを切って曲がるとオレンジの実線で前に警察がスタンバイといった事が本当に珍しくないのです。

警察以外にもタクシー専門の取締機関であるタクシーセンターという組織もある

東京では警察の他にタクシー専門の取締期間である、東京タクシーセンターという組織が存在します。この組織に捕まると会社もペナルティーを受けるので、警察以上に厄介と思っている人も多いはずです。

タクシーセンターではどのようなことを取り締まるのかというと、メーターの入れ忘れや、乗車禁止区域での乗車させてしまうなどの違反が代表的です。特にメーターの入れ忘れは人間なので、お客さまが乗られてきたときのシチュエーションや会話の流れによってうっかり忘れてしまうことがあります。そしてこれはタクシーセンターの人も分かっていますが、取り締まりでは見逃してくれません。

会社によってはタクシーセンターに取締を受けたら出勤停止になってしまう会社も存在します。タクシーセンターの職員は、覆面パトカーと同様で一般車で取り締まりをしているので、いつどこで見ているのかが全く分からないのです。

そして、警察と違い免許を出して取り締まりという事ではなく、窓をノックされて、口頭でメーターが入ってませんよと言われた時点でアウトです。車の無線番号やナンバー等をメモされてしまっているので、会社に連絡が入ってしまいます。警察でも手一杯なのに、タクシーセンターにも気を付けないといけないのです。

違反やミスをしない自信があれば東京でタクシーをするのが最も効率的

とはいえ、東京はタクシーを利用する人が圧倒的に多いです。適当に走っていても、手を挙げたお客さまが見つかるというのは東京ならではだと思います。ですので、違反やミスをしない自信があるのであれば東京でタクシーをするのが確かに最も効率的だといえます。

私は、免許が無くなる危険性を考えて、地方といいますか埼玉でのタクシー生活を選びました。最初にタクシー運転手になろうと思ったときに、私は埼玉に住んでいますので、東京と埼玉を比較して、東京に比べて埼玉は稼げないとよく言われました。

ですが、面白い事に東京に比べて埼玉は規制がまだうるさくないという現実があり、工夫の仕方一つで稼ぐこともできます。勿論考え方は人それぞれですが、東京で無難にできるのであればそれが総合的には良いのかなと思いますが、私は埼玉でタクシー運転手を続けていこうと思っています。

次はこちらもどうぞ:

地方のタクシー運転手が東京都内のタクシー会社に転職して苦労した点



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