大阪のITエンジニアが兵庫県丹波市でタクシー運転手に転職をして大成功

大阪でITエンジニアをしていた人が仕事に苦痛を覚え、妻の実家のある兵庫県丹波市でタクシー運転手になり、大成功したと思っているという体験談です。

パソコン相手で人間関係が希薄な仕事なIT関連の仕事に嫌気がさして退職

私は、もともと大阪でＩＴ関連のエンジニアの仕事をしていました。今は兵庫県の丹波市というところでタクシードライバーをしています。

ＩＴ関連の仕事と言えば聞こえは良いのですが、実はほとんどパソコン相手の仕事であり、人間関係が非常に希薄になっていることに気づきました。人と接するのがどちらかと言えば好きな方だったのでこれは苦痛でした。

また私の場合、昼夜を問わずトラブルが発生したら会社に呼び出されることも日常茶飯事で、非常に公私の境目が曖昧な職種でした。

たまたま乗ったタクシードライバーが元SEで私の人生を変えた

そんな生活に嫌気がさしていました。その日も深夜にトラブルで会社に呼び出され、タクシーで自宅に帰る際にたまたま乗ったタクシードライバーの方との会話が私の人生を変えてしまいました。

道中で会話する中で、そのタクシードライバーの方も元システムエンジニアということを聞き、今の私の悩みを離したところ、まさに私と同じような悩みを抱えていらしたそうです。「今は車を降りてしまえば完全に仕事はオフになりますよ」と笑うお姿に感銘を受けました。

正直、今までタクシードライバーのお仕事というのはお客を目的地まで運ぶことだけ、と思っていたのですが、実は立派な接客業なんだと気づいたのです。「あの方のようなドライバーになりたい」と私もタクシードライバーを目指すことにしました。

タクシードライバーに転職を機に妻の実家のある丹波市に引っ越し

もともと車の運転が好きだったというのも私の背中を押してくれました。転職を機に妻の実家がある丹波市に引っ越し、心機一転ドライバーの仕事を始めたのです。

実際に乗務員として乗ってみると、これぞ私の天職だなと思うことがたくさんありました。これは地方ならではのことかもしれませんが、何度も同じお客様をお乗せすることがあります。

年上の方からは息子のように接していただき、若い方の中には兄のように慕ってくれる方もおられます。「早く独立して個人でやりなさい。いつも使ってあげるから」などというありがたいお言葉を頂戴したときは、少し涙が出そうでした。「人と接しないストレス」から解放されたせいでしょうか、
妻からも「表情がずっと明るくなった」と言ってもらい本当に大成功の転職だったと思っています。

嫌だったシステムの仕事も
趣味の延長として楽しめるようになった

私がＩＴ関連のエンジニアをしていたのは、もともとシステムやコンピューターのことが好きだったからです。でも、仕事の中でクライアントとの折衝や納期、トラブル対応に追われる日々の中でパソコンを触ることさえ、嫌になっていました。

タクシー運転手になり、納期に追われて残業することや、急な呼び出しがなくなり、家族との時間も取れるようになり、自分の時間も取れるようになりました。今や、インターネットを使えばクラウドソーシングで仕事をすることもできます。余暇の時間を使って、クラウドソーシングで自分が面白い、楽しいと思える仕事だけを時折しています。

大阪にいる間はいつも年収や会社の評価、ポジションを気にして生活をしていました。都会から離れるとそういったことを考えることも無くなりました。確かに年収は下がりましたが、会社での付き合いなどが無くなったので出費が減り、アルバイト的にクラウドソーシングで自分の小遣い程度は稼げるので、それほど生活レベルが落ちたという感じもしません。

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