システムエンジニアからタクシー運転手に転職した男性の体験談

大学を卒業してからシステムエンジニアとして働いていた男性が車好きが高じて28歳のときにタクシー運転手になって良かったと思っているという体験談です。

タクシー運転手の仕事は実は結構当たりな職業だった

私は３０代後半の男性です。大学を卒業してからはソフトウェア開発会社でシステムエンジニアとして働いていました。仕事はそれなりに楽しかったのですが、一日の大半をパソコンの前で過ごす生活だった為、なんだか息の詰まる毎日でした。そんな私の趣味はドライブで仕事で帰宅が１２時を回っていても気分転換に１時間ほど愛車に乗ってドライブを楽しむことでした。

終電を逃したときに乗ったタクシー運転手との会話が転職のきっかけ

仕事が忙しく、プロジェクトの終盤になったり、トラブル時に終電を逃してタクシーで帰宅するということがよくありました。ほとんどの場合には、疲れて寝てしまうのですが、あるときに乗ったタクシーのドライバーの方が、愛想のいいドライバーさんで、色々と話をしました。聞いてみると、年齢は私よりも少し上といった感じで転職してタクシードライバーになったとの事を言っていました。

転職の理由は、私と同じように車の運転が好きだったということだそうです。この時わたしの中で、車を運転する仕事に転職するのもありだなと思うようになりました。

上司が変わり、会社にはいれないと思い、転職を決断

そんなことを考えているタイミングで、上司が変わりました。この上司が、部下の事を駒扱いする人間であったため、これまでも仕事の中で息がつまるようなことを感じていたうえに、パワハラのようなこともあり、もうこの会社にはいられないと思い転職する事に決めました。

当時はまだ２８歳で、彼女もいなく独り身だったもので、思い切ってタクシー会社に転職する事にしました。貯金もあったので、ゆっくりと過ごしながら二種免許を取得し、タクシー会社に面接に行きました。３社ほど受けましたが、すべて内定をもらいました。

本来であれば一番条件のいい会社に勤めるのでしょうが、わたしは直感で選びました。その直感は当たっていて、面接で一番条件のいい会社は、罰則も厳しく手元に残るお金はかなり少ないと後から知りました。

また、二種免許の取得についてもほとんどのタクシー会社で免許の取得費用や取得中の給与を保証してくれるということを入社してから知りました。その点については少し失敗でしたが、二種免許があったからこそ3社に内定をもらえたと思うようにしました。

運転には自信があったが、お客様を乗せるというのはプレッシャーがあり、疲労感があった

タクシーの仕事を舐めていたわけではありませんが、最初はかなり大変でした。車の運転が好きだったので運転には自信がありましたが、お客様を乗せているという事がプレッシャーとなり、疲労感がすごかったです。

またお酒に乗っているお客様や、ガラの悪い人たちもいて、お金を踏み倒されたりもしました。しかし、ほとんどはいいお客様で、機嫌よくしゃべってくれたりするととてもうれしくなります。

タクシー運転手になって今年でちょうど10年です。私のことを気に入ってくれて指名してくれるお客様も随分と増え、お客様を捕まえるコツも掴んできましたが、まだまだなので、これからも頑張っていこうと思います。

また、タクシー運転手の仕事は、すべての人にお薦めの仕事とは言えませんが、私がかつてタクシー運転手の方とお話をして、転職したように、同じようなことができればなと思いつつ、仕事をしています。

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