地方公務員からタクシー運転手に転職をして人間らしく生きている実感があるという男性の体験談
2023/06/05
地方公務員として5年間働いてみて、想像と違いブラックな環境だったことから退職を決意して、タクシー運転手に転職をした男性の体験談です。
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タクシー運転手に転職をして人間らしく生きている感じがするようになった
私は、地方公務員で事務系職員(一般行政職)として採用されて5年間公務員として働きました。就職して、最初は窓口勤務を2年経験してから、裏方に回されることになりました。裏方の仕事は、選挙関連の仕事や、年末年始の対応の仕事などが多く、家に帰るのは週に2回程度という状況でした。公務員というと楽そうだという人がいますが、部署によって状況は大きく違い、私のいた部署は観世にブラックな形での業務を続けてきました。
周りからは「将来は、偉くなるためには今が大切」といわれて数年我慢しましたが、周囲を見ても、実際にはほとんどの人が偉くなることはなく、仕事も県民の為になっているような気がしなくなり、何をしているのかわからなくなり、退職を決意しました。
仕事は何でも良かったが休みが確実に取れるタクシー運転手に転職
学生時代には公務員になろうと思っていたので、今さらやりたい仕事と言われてもうまくイメージできないので、仕事はなんでもよかったです。最低限の条件として、食べていけるだけの給料があること、人と話すことが出来ることと、ブラックな環境の役所仕事で、体を壊してしまっていたので、休みが確実に取れる仕事の3点を条件で探しました。
そういう視点で探すとタクシーの運転手が条件にぴったりということでタクシー運転手になることを選びました。タクシーの運転手の募集は、求人誌や求人サイトを見ているといつも募集をしているので、それだけ求人をするということはタクシー運転手もブラックな環境で退職者が多いのだろうかと不安になりました。
そこで、いろいろと迷いました。家族、親戚や友人にもタクシー運転手をしているという人はいなかったので、ネットでタクシーの運転手の仕事について調べたり、タクシー専門の人材紹介会社を見つけて、相談にも行きました。
話を聞くと、休みはきちんと取れるし、給料も真面目に頑張ればそんなに安くなることはないということでした。特に休みについては、厚生労働省から厳しく指導されていて、違反した会社には営業停止処分が出たこともあるので長時間労働を強いられることはないということでした。しかし、タクシー会社には、世間では給料が安く、長時間労働というイメージがあり、タクシー運転手になると次は無いというイメージが強いのでタクシー運転手になろうという人が少なく、一方で規制緩和などで求人は増えているので常に求人情報は掲載されているということでした。
タクシー運転手になると決めたら、次はどのタクシー会社を選ぶのかということです。タクシー会社と言っても中小企業から大手企業もありますが、大手のタクシ-会社の方が福利厚生とか保証が充実しているという話を聞き、給料は一番高くはないが大手のタクシ-会社に応募しました。
タクシー会社の面接では「どうして、役所を辞めたのかとか・?」とかぐちゃぐちゃ聞かれるかと思っていましたが、そんなことはなく、タクシ-会社からは「気持ちよく働いてください。いい人が多いですから・・」という説明があったくらいだけでした。
タクシー運転手にはさまざまな経験をしてきた人がたくさんいた
他のタクシ-運転手たちとも、気心が知れてくるといろいろと話をします。前職は、営業をしていた人が多いです。そのことを自慢のように語る人と負い目のように語る人がいます。聞けば、いろいろと辛い体験をしてきた人が多いです。そういった人と比べると私の役所での辛い経験というのは、真ん中くらいな気がします。さまざまな経験をした人が頑張っている姿をみて、自分も頑張らないといけないと思うようになりました。
年収は500万円で、趣味の山歩きも復活させることもできた
タクシー運転手としては、特別なことはしていません。皆さんと同じように流しでお客さんを探したり、駅前の客待ちでお客さんを獲得しています。年収としては、大体500万円程度になっています。給料は公務員時代よりは少し少なくなりました。ですが、食べていくには十分ですし、家族ができても問題はない程度に稼げていると思っています。
何よりも自由な時間がかなりあるので、学生時代には趣味だった山歩きを復活させました。大学を卒業してタクシー運転手になってから初めて山に行くことができるようになりました。休みが多いので、私と同じように趣味の時間に当ててる人もいれば、アルバイトしたりする人もいるみたいです。ともかく、人間らしく生きている感じがずっとしています。
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