外国為替証拠金取引仲介業からタクシー運転手に転身

2023/04/30 2023/06/10

今回は、外国為替証拠金取引仲介業のディーラーを夢見るものの、うまくいかずにタクシー運転手に転職した横浜も32歳の男性の方の体験談です。

外国為替証拠金取引仲介業者を辞めてタクシー運転手になって良かった

私は、学生時代から「外国為替証拠金取引のディーラー」にあこがれて、外国為替証拠金取引仲介業の会社に就職しました。しかし、外国為替証拠金取引仲介業を続ける中で、自分が思い描いていた「外国為替証拠金取引のディーラー」にはなれませんでした。

外国為替証拠金取引仲介業者を何社も経験したが思い描いていた世界とは違った

会社倒産による離職などがあって、外国為替証拠金取引仲介業者を何社も転々としました。しかし、思い描いていたような仕事はありませんでした。

ある1社などは、言っている事もやっている事も、本来の外国為替証拠金取引仲介業者のやり方からはかなりかけ離れており、本来のやってはいけない事をやっていたといった事もありました。

何社か回ったわけですが、ある会社では「確かに下っ端だから電話を積極的に取ったり、伝票の処理をすることはいいことだ。だけど、仕事をため込むな。それでミスを犯してしまったらせっかくの積極的な仕事に対する態度もまったくもって評価されない。そういう時は『ちょっとお願いします』と、一言言ってくれれば俺たちが電話対応をする。その為に俺たちはいるんだ」と、言ってくれました。

一方で、別の会社では、「仕事ため込め」というんです。「今までそれで回ってきていたんだから、出来るはずだ」と本来の外国為替証拠金取引のあり方を無視した要求をしてきたのです。だから、外国為替証拠金仲介業者で働くことを辞めました。

タクシー運転手の経験がある叔父に相談

ずっと夢に描いていた仕事を辞めたとき、これからどんな仕事をしたいといったことが正直ありませんでした。何気なしにいくつかの転職サイトを見ていたときにタクシー運転手の求人広告があったのです。

その時に、そういえば叔父がタクシー運転手をしていたということを思い出して、タクシー運転手の仕事はどういったものかということを聞きに行きました。そうすると、タクシー運転手というのは、車を運転する仕事ではなく、客商売だと言われました。

お客様に気に入ってもらえたら、固定のお客さんがつくよともいわれました。お客様を送り届けたり迎えに行くというのも悪くないと思い、この業界に入る事を決断しました。最初は大変でした。客商売の上に、なかなか固定客がつかないと言う事もあり苦しみました。今では、何人かの固定のお客様が少しずつ増えてきました。ですが、まだまだ頑張らないといけません。でも、そうであっても僕はこの業界に転職して良かったと思っています。お客様第一主義を自分の中で思っている限り、お客様は「ありがとう」とか「おつりはチップとして取っといて」などといわれます。本当に今の仕事が天職だと思っています。