タクシーの運転手に憧れた女性が工場の作業員から転職した体験談

工場の作業員をしていた女性がタクシー運転手に転職をした体験談です。現在は結婚、出産でタクシー運転手を退職されましたが、機会があればまたタクシー運転手をしたいと思っているとのお話です。

工場で働いていた女性がタクシー運転手に憧れて思い切って転職をした体験談

私は以前6年間くらいタクシーの運転手をしていました。勤めていたタクシー会社は住んでいる地元のタクシー会社の中の1つで、20名くらいの従業員のいる会社でした。タクシーの運転手になる前は工場で作業員として働いていましたが、元々、車の運転が好きでタクシー運転手の仕事に憧れていました。そこで若さもあってか思い切って転職しました。

そのタクシー会社では女性運転手はいませんでしたが、意気込みを買ってくれました

前職の退職をしたのは、27歳のときでした。数年間働いた会社でしたが、他にやりたい事があるとと言ったら会社側は割とすんなりと退職を受け入れてくれました。

会社を退職後に普通二種免許の取得に教習所に通いました。そして、教習所に通いながらタクシー会社への面接に行きました。ちなみにタクシー会社では、二種免許の取得費用のサポートなどがあることは知っていたのですが、今では、女性のタクシー運転手も随分見かけるようになりましたが当時はあまりいませんでした。東京や大阪などの大都市では女性のタクシー運転手もいるという話は知っていたのですが、地元では見かけたことがなかったので、自分の意気込みを伝えるためにも自費で二種免許の取得を始めることにしたのです。

転職活動はその意気込みが伝わったのかスムーズに決まった

転職活動では、その意気込みが伝わったのか、割とすんなりと決まりました。採用は、本当に嬉しかったのですが、まだ普通二種免許を取れていなかった為、とりあえずは免許の取得後からの勤務となりました。

免許を取得したものの、始めは全くの未経験ですので当然ですがしばらくは研修ばかりでした。運転には慣れていても、お客様に対する接客は全く慣れていないですし、知らない道も沢山ありますので正直始めは辞めたくもなりました。

初めて乗車していただいたお客様から「若い女の子の運転手なんて珍しい」と言われた

しかし、前の会社もすでに退職をしていますし、せっかく普通二種免許まで取ったのだから、やれるところまで頑張ろうと思うようにしました。そのうち徐々に慣れてきて、徐々に走らせてもらう事も増えていきました。

初めて乗って頂いたお客様は今だに覚えています。とても緊張してろくに話し相手にもなれなかったのですが、そのお客様は高齢の女性で、「若い女の子の運転手なんて珍しい」ととても優しく話してくれました。

結婚、出産を機に4年間の勤務で退職をしましたが、機会があればまたタクシー運転手に戻りたい

勤務にも慣れてくると、普通にお客様を乗せて走る事ができるようになりました。この仕事は男性も女性も関係なくできる仕事ですので、男女で給料や評価には差がでません。逆に女性のお客様には安心感があるということで固定客となっていただくこともできるので、女性の方が稼ぐうえでは有利な面もあります。

私は、結婚、出産を機に地元を離れることになったので、現在は、タクシー運転手の仕事からは離れていますが、今でも思い出すととても貴重でいい体験をしたと思っていますし、機会があればまたタクシーの運転手をやりたいとも思います。

今はタクシー運転手以外の仕事をしていますが、昔のように他にやりたい事があると言って現在の職場を辞める勇気は正直ありません。ですが、経験者は優遇される業界ですので、必要な状況にあればいつでもタクシー運転手として働けるだろうという気持ちは他の仕事をしていても安心感にもなっています。

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