隔日勤務のタクシー運転手の仕事の1日の大まかな流れ
2023/05/27
タクシー運転手の勤務は特殊な隔日勤務という勤務体系です。1日で2日分働き、その分休日が多いという勤務体系です。タクシー運転手の仕事の1日の流れを紹介します。
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1日に2日分働く隔日勤務のタクシー運転手の仕事の流れ
タクシー運転手は、1日に21時間前後(休憩3時間)働き、その分、休日が月に18日近くあるという特殊な勤務体系です。特殊な勤務の理由としては、一般的な8時間勤務だと日中と夜間に働く運転手の人数を調整しないと稼働しないタクシーが発生してしまうということや、日中と夜間では稼げる金額が異なるといった理由があります。長距離トラック運転手も同じような勤務体系が多いようです。
出社後には、車両の準備作業をおこなう
タクシー運転手の業務の1日の流れを順に紹介していきます。当然ですが、まずは出社です。タクシー会社によって出社時間も異なりますが、ドライバー全員が集合したら、朝礼や挨拶などを行います。その際にドライバーの管理者と呼ばれる方々から、当日の注意事項なども伝えられます。注意事項としては、天候のこと、大きなイベントや行事などのことが多いです。また、酒気帯びの有無を確認するためにアルコール検知器による確認が行われます。当然のことですが、酒気帯びと判断されれば、勤務することはできません。
朝礼が終われば、車両に関する準備作業を行います。ブレーキやヘッドライトなど様々な点検作業を20分ほどで行います。本来は自家用車でも走行前点検はしないといけませんが、ほとんどの人はしません。ですが、タクシーはお客さまの命を預かる仕事ですので、しっかりと点検をします。点検を終えたら、営業所から出庫する事になるのです。
出庫後は、自分の分析にもとづき利用客を見つける
出庫後にどこを走るのかということは自由です。ですから、事前に利用客を集まりそうな場所を考えておかなければいけません。これまでの経験や、天候、近隣でのイベントなどから事前に分析をしておきます。
お客さまがタクシー会社に電話などで依頼があり、タクシー会社の指示でお客さまを乗せることがあります。もし、朝から長距離のお客さまをそのような形で乗せることができれば、ラッキーです。
13時前後に昼食時間
午前中の乗車業務が終われば、大体は13時半頃に昼食時間になります。勤務の中で休憩時間は3時間ですが、いつにどこで休憩するのかということはその日の状況に合わせて自己判断となります。
昼食後を終えたら再び乗車業務へ
昼食を終えたら、当然、午後も乗車業務を行う事になります。ちなみに車を走らせる時には、それなりに移動ルートの効率なども考える必要があります。あまり効率的でないコースで走っていても、いたずらに時間ばかりが過ぎてしまうからです。そのため普段から、地理状況などは把握しておく必要があります。
それで大体何時頃まで乗車業務が続くかと言うと、隔日勤務の場合は、深夜の時間帯まで乗車業務が続くことになるのです。出勤時間にもよりますが、だいたい夜中の2時頃まで続くケースもあります。
休憩は全体で3時間ですが、どこで休憩するのかということは自由です。休憩時間に合わせて待ち時間の長いターミナル駅などのタクシー乗り場に行くタクシー運転手も多いです。休憩を終えるとすぐに乗車勤務に戻れるようにと休憩時間の取り方にも効率性が求められます。
基本的には出庫したら勤務が終わるまで乗車勤務ですが、タクシーが汚れたりすると途中で清掃などをする必要も出てきます。
業務終了後に営業所の帰庫
1日の乗車業務が終わったら、営業所に帰庫する事になります。
帰庫したらすぐに勤務が終わりというわけではありません。タクシーは自分専用の車ではありませんので、翌日に乗車するドライバーがすぐに出庫できるように準備しなければいけません。(隔日勤務の翌日は休み)
まず、メーターは元に戻しておく必要がありますし、燃料は満タンにしておく必要があるのです。もちろん洗車なども行いますが、ドライバーによっては時間節約の為にガソリンスタンドで洗っている事もあります。
以上がドライバー業務の大まかな流れですが、営業所にて具体的にどのような作業を行うかは、各タクシー会社によって異なります。ただ地理状況の把握や事前準備の大切さなどは、タクシー会社に関係なく共通する部分です。
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