愛知県でトヨタ関係のライン作業を派遣社員として勤務していた30代後半の男性が名古屋名鉄タクシーの運転手として転職をした体験談です。
タクシー運転手と言えば、楽なイメージだったが思いのほかハードだった
私は20代後半から30代後半まで愛知県で派遣の仕事を渡り歩いていました。私は福岡の出身ですが、愛知県にはトヨタ関係の仕事が多く、ライン作業などの仕事も多かったので福岡から愛知県へと移ってきました。
派遣の仕事自体に不満があったわけではないのですが、40才を目前に控えて若い労働者と一緒にライン作業に携わることに体力的に限界を感じてきたため、他の仕事を探そうと思うようになりました。
そこで、名古屋名鉄タクシーへと転職をしました
そこで、名古屋名鉄タクシーへと転職をしました。転職後に普通二種免許を取得しました。二種免許の取得には会社がサポートしてくれました。
タクシー運転手への転職をした理由は、いくつかあるのですが、まずはもともと車の運転が好きだったということ。そして、日頃、街中で見掛けるタクシーの運転手は、どちらかと言えば年配者が圧倒的に多かったので、40代手前の私なら余裕で務まるだろうと思っていました。また、募集要項を見ると年収の平均が500万円以上ともありましたので、その収入も魅力的でした。
入社してみると意外と働き盛りの30代の運転手が多かった
タクシー運転手は年配の人というイメージでしたが、実際に入社してみると私の年齢でも若手ということはなく、30代の運転手が半分以上を占めていました。
働いてみるとその理由がわかったのですが、勤務はかなりハードに感じました。これまでの派遣の仕事というと、毎日に朝から夜まで定期的な勤務が多かったのでそこからのギャップも大きかったです。
当時の勤務は、4日間仕事をして2日休みというサイクルでした。3日目などは昼頃から勤務に就き終わるのは翌日の朝3時です。大方15時間拘束されることになります。その間、ずっと運転し続けるわけではなく、休憩などももちろんありますが、勤務終了前には、眠気に勝てずに集中力をかき事故を起こしてしまう運転手も中にはいました。
これはタクシー運転手特有の勤務形態となり、1日で2日分働くというスタイルです。そのため、休日は多いとも言えるのですが、これは人によって好みが分かれます。
ちなみに若い運転手になると一晩中走り続け、次の日も人より早く勤務に入る運転手もいます。タクシーの運転手の給料と勤務時間はほとんど関係ありません。全てその月の売上「水揚げ」で決まります。
稼ぎたげれば人より早く出て人より遅くまで乗る。そんな働き方が当たり前の世界です。売上が多い運転手は月に100万以上売上ますし、普通に勤務して50万くらいの運転手もいます。
これまで派遣社員という時給で給料をいただくスタイルの仕事しかしたことがなかったのでこの点にもなかなか慣れることができませんでしたが、なんだかんだと性に合っていただようで10年以上もタクシー運転手をしています。
現在は、故郷の福岡でのんびりとしたタクシー運転手生活をしています。
現在は、4年前に生まれ故郷の福岡に戻り、福岡でタクシーの運転手をしてます。
名古屋では、土地柄トヨタや、その関連会社の営業マンたちが大きな顧客でした。現在は、ほとんど老人たちの病院の送迎、パチンコ屋や飲み屋への足となる仕事はばかりです。名古屋時代と比べるとのんびりした生活になりました。その分、収入も減りましたが。。。どちらが良いとか悪いとかではなく、タクシー運転手と一口に言っても、土地柄によってその状況はさまざまです。
タクシー運転手への転職を考えている方は、タクシー運転手としての一般的な知識だけでなく、土地柄や会社の風土によって仕事のスタイルがまったく異なってくるので、その点をよく調べられたり、人材紹介会社などに話を聞いてみると良いと思います。